true harmony

短文文化のこの時代に、感じたこと、考えたことを徒然なるままに。

風立ちぬを観て

 7/29 (月) 風立ちぬイオンシネマにて観て来ました!月曜日は二人で映画に行くと1人1000円で観れるのでお得!

 映画館に行くのは高校2年の時に行ったソーシャルネットワーク以来だからかなり久しぶり。ほぼ貸しきりだったことが懐かしい。今作は、ネットで堀越の声が不評だったりしたけれど、自分ははまっているな、と思いました。全ての効果音が口で発声されているということは気づきませんでした(笑)    「風立ちぬ」は、堀越二郎の半生に堀辰雄さんの「風立ちぬ」という小説を重ねたオリジナルストーリーです。堀辰雄さんの「風立ちぬ」は、Kindleだと無料ダウンロード出来るのでぜひ読んでみたいな、と思います。映画をこれから観る人もぜひどうぞ。

風立ちぬ風立ちぬ
(2012/09/13)
堀 辰雄

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以下、感想です。    関東大震災、不景気、戦争が起きた時代が描かれています。東北大震災、不景気、戦争を行うかもしれない日本、という現代の状況と重なります。

 「風立ちぬ」は、零戦を作った設計師「堀越二郎」さんが主人公です。今作は戦争まっただ中の世界ながら戦争のシーンは描かれていません。堀越は「美しい飛行機を創る」という夢をかかげ、それに向けひたむきに突き進む。彼の姿勢から戦争が有っても無くても彼は飛行機を作っただろう、と思わされました。

 どんな時代で有っても自分がどんな状況に有っても、"自分が追い求めたいものを追い求める"彼の姿は実にかっこいい。これからの時代を築いていく自分たち若者へのメッセージを感じさせられます。

 自分の中では「どんな時代でも自分の道を歩むこと」と「時代に生きるということ」の2つの対比が印象に残りました。自分の道を歩む堀越に対し、堀越の恋人の菜穂子の行動からは、時代に生きるということを感じさせられます。彼らの恋愛から当時の恋愛はこんな感じだったんだろうな、と想像しながら観ていました。

 この映画を観て自分がキャッチしたメッセージは、「どう生きていくのか」ということです。キャッチコピーである"生きねば"は、「生存」では無く「活きる」という意味だと思います。

 時代にとらわれず自分が信じたいものは何だろう。今の時代だからこそ選ぶ生き方はなんだろう。こんなことを考えながらまた日々の生活を過ごして行きたいと思います。