【スタンド・バイ・ミー】少年時代とはなにか 【感想】
名作として語られているからとても美しい感じの映画かと思いきや、青くさくてきかない少年時代の物語。
小さい頃は、クソガキだったし悪いことばかりして、強がってばかりいるけど、時にはちょっぴり弱音をはいたりした。あの頃の感じを思い出す。
出てくる奴らみんなの表情が、小さい頃に見たことのある表情たちで。記憶の中の光景がたくさんよみがえる。そして、きっとあの日の自分がしていたであろう表情もあった。
大人になって振り返るとなんとも言えない気持ちになる。恥ずかしいような、誇らしいような、またあの時を過ごしたいような過ごしたくないような。
でもやっぱり、あの瞬間は一度きりのタイムカプセルの中に閉じ込めておきたい感じ。やり直したい所もぜーんぶそのまま変えないで。
そして、また同じような形で交わることはなく、みんながちがう時間を、自分の人生を、歩んでいく。全く同じメンバーで集まることはないんだろうなー。それが少年時代ってもんなのかーって。
だれにも汚されないところにずっとあるもの。消えないもの。それを教えてくれる。
この作品が名作だって言われる理由がわかった気がした。
今も、これからもあんな感じを忘れずにいたい。少年みたいにまっすぐに純粋に悩んで、等身大で声を上げて。そんな風でいたい。
久々に男たちでつるんで遊びたいなーって思った。