true harmony

短文文化のこの時代に、感じたこと、考えたことを徒然なるままに。

恋愛は恥ずかしい。

帰り道

会社の帰り道、手を繋いで歩いているカップルを何組か見た。

手を繋いでいるカップルを見ると僕はいつも「リア充爆発」という言葉を言っている人のことを思い出す。

リア充爆発しろ」と妬みを打ち明ける彼は、彼女は、カップルを見て本当に嫌な気持ちになっているのだろうか。本当に羨ましいのだろうか。僕はいつも疑問だった。

幸せな2人がそこにいること、そんな姿を眺められるなんて平和の象徴みたいで嬉しいじゃないかと、心のなかで秘かな反論をしていた。

彼ら彼女たちが、カップルを見て妬みを感じるのは、単なるネタとしてではなく、好きな人といっしょにいることの楽しさを幸福を知っていたからこそ、今その幸福をもっていない自分ともっている誰かを比べていたんだろうな。

 

恋愛は恥ずかしい

恋愛は、恥ずかしい。普段人に見せないような自分のださい所が外に出てくる。普段わざわざ指摘されないことを指摘されたりして、自分を攻めてみたりする。

冷静になって、客観的になるとダサくて恥ずかしくて、胸のあたりがこちょばしくなる。恋愛はダサくてこっ恥ずかしい。

でも、恋愛はダサいからこそいいんだろうなーって思う。恥をかかないように生きる人生より、恥をかきまくりながら、一喜一憂して喜んだり、へこんでみたりする人生の方が、なんだかうつくしい。

 

歳をとっても

その時はどうしようもなく消したくなるような記憶も、やってしまったことも、時間が経てばなんだか笑えるし、それでもやっぱり消してしまいたくて恥ずかしくて仕方がないんだけど、そういう記憶をたくさん抱きしめて歳を取っていくってなんだかいいね!って思うんだ。

消えない恥ずかしさは募る一方だし、思い出す度にその時の自分にちょっとだけ戻れる気がするし、歳を取って色々鈍感になったりもするけれど、その分思い出はどんどん蓄積されていくから、歳を取るのもいいもんだ。

 

さて、今年ももうすぐ夏かな。