true harmony

短文文化のこの時代に、感じたこと、考えたことを徒然なるままに。

【 かけがえのないマグマ 大森靖子自伝 感想】 奇跡が1つもないリアルで愚直な歴史

かけがえのないマグマ / 大森靖子 自伝小説 by 最果タヒ

最果さんがあとがきで、「大森さんの人生に奇跡は一つもない」と書いていた。大森さんの人生に奇跡はない。どんな時も目の前のことを全部自分ごとにして、痛みを伴いながら進んできたのが少しずつ拡がっていって今に繋がっている。

 読んでいて、文章が書きたくなった。音楽が聴きたくなった。音楽をしたくなった。色んなものに触れたくなった。色んな人に触れたくなった。全部を肯定したくなった。

「何にも阻害されず、発信された感情を誰かが享受して、それがまた感情を生んで。新たな価値観を生み続ける世界」そう大森さんが望んだ世界観たいと思った。そんな世界の一員になりたいと思った。

TIF2013 大森靖子

はじめて大森靖子を知った動画。大学の時になんとなくYouTubeで再生して、ミュージカルのようなメロディーと展開、印象的な言葉、高い表現力、カッコいいコード進行、ギターの演奏力に驚いた。

最初は驚いていた会場の雰囲気がどんどん変わっていって、アイドルヲタクのみんながまっすぐにアイドルじゃない彼女のパフォーマンスを凝視していて、最後は大きな拍手が起きる。完全アウェーなアイドルフェスで起きた奇跡みたいな瞬間。

この動画をきっかけに聴き始めて、同時にヲタクという人たちのことを好意的に受け止めるようになった。大森さんが紹介するから、アイドルに興味を持ち始めた。というより、ヲタクやアイドルをプロデュースする人たちに興味を持ち始めた。アイドルのLIVE行ってもけっこうヲタクのことを観ていたりする。そんなきっかけの動画。

 

大森靖子に救われる - あんらくし

2017/01/22 22:09

僕が語るよりもずっと愛があふれていて、そんな気持ちが込められたブログ記事がはてなにあったから、引用させて頂きます。大森靖子を知らなくて気になる人は読んでみてください。