【KANO ~1931 海の向こうの甲子園~】 命を燃やして生きること 【感想】
今日は会社でパブリックビューイング!ということで、参加者は6人と少なかったけれど、「KANO ~1931 海の向こうの甲子園~」という映画を観ました。
こういう催しのいいところは、自分からだと絶対に観ない作品を観れるところでもあると思う。
ABOUT
日本統治下の1931年に台湾代表として見事甲子園出場を果たし、決勝まで進出した台南州立嘉義農林学校の実話を基に描く感動作。『セデック・バレ』2部作などを手掛けたヒットメーカーのウェイ・ダーションが製作総指揮を務め、野球を通して友情と強い絆を育む監督と部員たちの熱いドラマを活写する。永瀬正敏が鬼監督を熱演し、彼の妻を坂井真紀が好演。民族の壁を越え、一丸となって戦う球児たちのひたむきさと純真さに心打たれる。
感想
景色の美しさ
舞台となっている場所の景色がとってもとっても綺麗で、どこまでもまっすぐ続く道だからとか、田んぼだとか、そういう景色のひとつひとつが気持ちよかったな。中学校の近くにあった、麦の畑がすっごく綺麗で、夕暮れで金色に染まった麦畑を見ながらのランニングはめーっちゃ気持ちよかったよなあ。ってことを思い出したり。
小学校とか中学校のときは、今よりもずっと自然に関心が向いていて、そういうものに神秘的なものを感じたり、元気をもらったりしていたなあと、観ながら思い出していた。月をずーっとただ観ている時間がすごく好きだったりしたなあ。
近藤監督
この野球チームの監督はめっちゃ厳しくて、笑顔も見えないんだけど、こどもたちのことを誰よりも信じていた。自分の関わってきた部活の顧を思い出して、厳しい人ほど、生徒の可能性を信じていたなって。できるって信じているから、強く言い続けるんだろうな。厳しく接するんだろうな。どうせできないって思っていたら、適当に放置するもんなあ。
KANO
チームメンバーがはじめっから、一体感に満ち溢れていて、まるでみんなで一つの人間みたいだったのが印象的だった。団体競技のスポーツものって、チーム内でのエゴとか嫉妬とかぶつかり合いがよく描かれたりすると思うんだけど、KANOは、みんなはじめっから一つだった。
終始とにかく「信頼だよなあ」「信じることだよなあ」そうだよなあって、心のなかで繰り返していた。
一人が悔しがったらみんなで悔しがって、ひとりがうまくいったらみんなで喜んで。無条件の信頼感があふれていたなあ。
僕も小学校の時に野球をやっていたんだけど、チームメイトのことを信じきれていなかったなあって思いだして、とってもとっても悔しくなった。どう見られるかとか、そういうそれ以前の部分で自分は止まってたなあ。
応援とか、声がけとか、相手の立場に立ててなかった。中学の柔道部も、高校のテニス部もそうだったかもなああ。絶対に勝てる、絶対にできる。仲間に対してそう思えているという自信、信頼がないとスポーツって成り立たいなって。部活ライフを振り返るとどこか中途半端なのはきっとそのせいなんだろうな。この歳になってやっと当時の自分の反省点に気づかされる。
街が元気になる
地元のチームの甲子園出場が、街の人達にも元気や希望を与えていて、人生の中で、地元の少年たちが頑張っているというそういう瞬間に触れれるのって、すごくうれしいんだなって。
昔は斜にかまえていて。部活の強豪校の近辺で、「祝全国大会出場」とか書いてあるのを見ても、ただの便乗商法だろ、とか思っていた。(そんな中学生は生意気だなって振り返って思う。)でもそうじゃないんだなあって。
命を、燃やす
戦時中という、いつ死が訪れるかわからないような中だからこそ、余計に今この瞬間に生命を燃やしてみんな生きていたんだ、きっと。でも本来死が近くにありそうかどうかなんて、関係なくて、安全な世界だから忘れているだけで、誰しもいつ死ぬかわからないんだ。
ぼくもあの少年たちのように、触れ合うみんなを信じて、ばかなところも全部さらけだして、素直に生きていきたいなって、改めて思わされた。
おわりに
仲間を信じること、信頼、素直に生きること。この3つはちょうど今自分が考えていたことと重なっていて、タイムリーだった。観れてよかった!
3時間と長いけれど、最後の1時間はほとんど決勝戦の試合で、ダイジェストで野球中継観ているみたいだった。だから、あまり長く感じなかったな。酒飲みながらわいわい観ると最高だと思う!ヒット打つ度によっしゃー!とか言いながら観たかった笑