true harmony

短文文化のこの時代に、感じたこと、考えたことを徒然なるままに。

数えきれないほどの人とすれちがっていく。

今日は久々に店舗でのアルバイトをしている。お客さんへのキャッチと声かけといういたって普通の仕事だ。

客として店におとずれているときは、まじまじと他のお客さんの顔を見ることはないし、むしろしたら不信がられてできないのだが、バイトとなるとお客さんをまじまじと見つめることになる。

当たり前だけれど、本当にいろんな人がいるのだと思わされる。

あの夫婦はいつどこで出会って付き合い始めたんだろうとか、老夫婦の夫が妻の手を引いてキャンペーンガールの方に歩いていくのを見て、昔から妻は静かに夫についていくタイプなのかなとか、妻は夫がすけべ心にお姉さんに近づいてるのではと呆れてるのかなとか、いろんなことを想像してしまう。

自分から見ればこの世界はどこまでも自分中心で自分が主人公なのだけれど、あの人たちから見たら一店員どころか一アルバイトである僕は、ゲームのNPC以下のモブキャラなのだろう。

小さな日本の、小さな街の1つのお店。そんな中ですら何人もの人とすれ違う。もしかしたら、その中に自分の人生を変えるほどの影響を受けうる運命の人がいるかもしれないのだ。しかし、それもただすれちがっていって気づきはしない。

本当にびっくりするくらい人ってたくさんいるのだなと、であるなら運命的な出会いの可能性もびっくりするくらいあるんだろうなと。だから、一人ひとりとの関わりを大切にしたいと思うのだけれど、既に繋がっている人との関係だって、まだまだ発展途上で、あまり手を広げず、狭く深くゆっくりやっていこうかなとも思う。そんなことをバイトの休憩時間に考えていましたとさ。